コットンの産出国について

アルプス堂で取り扱っている羽毛布団の側生地がコットン(綿)です。そのコットンについて調べてみました。

コットンとは、綿花という植物の種子からとれる天然繊維のことです。コットンにはさまざまな種類があり、その特徴や品質は繊維の長さによって異なります。一般的に、繊維が長いほど高級で柔らかく光沢がありますが、繊維が短いほど安価で丈夫です。


コットンは、世界約77か国で栽培されていますが、そのほとんどは発展途上の国や地域です。2019年のコットン生産量が多かった国を見ていくと、以下のようになります。

- 1位:インド

- 2位:中国

- 3位:アメリカ

- 4位:ブラジル

- 5位:パキスタン

インドは、近年中国を抜いて世界最大のコットン生産国になりました。インドでは、小規模な農家が多く、オーガニックコットンの生産量も世界トップです。中国は、生産量は多いものの、そのほとんどを自国で消費しており、輸出は少ないです。アメリカは、大規模な農園で高品質のコットンを生産し、輸出量が最も多いです。

コットンには、世界三大綿と呼ばれる高級品もあります。それは、アメリカのスーピマ綿、エジプトのギザ綿、中国の新疆綿です。これらのコットンは、繊維がとても長く、光沢があり、肌触りが滑らかです。高品質なテキスタイル製品に用いられています。

日本では、1970年代~80年代までは世界で5位以内に入るコットン輸入国でしたが、現在では10分の1程度にまで減少しています。その理由は、綿以外の不織布やポリエステルといった他の繊維を使用することが増えてきたためです²。日本で輸入されるコットンの主な産地は、インド、アメリカ、オーストラリア、ブラジルなどです。

コットンは、吸水性や通気性に優れ、冬は暖かく夏は涼しいという特徴があります。また、耐久性や耐熱性も高く、手入れがしやすいです。ただし、洗濯すると縮みやすくシワになりやすいので、注意が必要です。コットンは、自分の好みや用途に合わせて、種類や品質を選ぶことができます。